スペイン旅行記:5日目/AM

 弱っているあいだにずいぶん更新に間が空いてしまったので、なんかもうそろそろいろんなことを忘れてそうですけど(えー)、9月のスペイン旅行記のつづきです。
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 ☆9/22(火)午前・グラナダ〜セビージャ☆
 「あれ……なんかまだ、さっき寝たばっかりのような気がするんだけど……??」とおもいつつ、朝8時過ぎの列車でセビージャに移動しなければいけないため、この日も早朝6時半くらいに起床です。うわあ〜マジでちょう眠い〜!!(暴れ出す!!) まあでも、朝早いとはいっても、ホテルを6時前に出発した前日にくらべればはるかにマシっつーか余裕があったので、ホテルで朝食を摂る時間もありました。朝食はちゃんと美味しかったです、ホテル・ナバス。場所が多少わかりにくかったり鍵の開け方が難しかったりと、いろいろ気になるところはありますが、まあでも、バル街のド真ん中にあって観光にも便利だし、部屋はわりと綺麗だし、そしてなにより料金がやたら安いので(※朝食込で、ひとり一泊4,500円位)、今度グラナダに来ることがあったらまた利用してやってもいいぜ、ナバス!!(偉そう) というか、グラナダがこんなに良いところだとわかっていたら、もっとゆっくりしたかったわ〜……しょうじき私、こんかいのスペイン旅行で訪れた都市のなかでは、グラナダがいちばん好きでした。セビージャもすごく良かったんだけど、グラナダのほうが適度な田舎感があって、なんかみょうに落ち着くかんじだったのよね〜!! 「歴史があって観光名所ではあるけれど、都市としての規模はそんなに大きくない」……というところが長崎と似ているからなのかしら??(知らんがな) そんなわけで、名残惜しさをかんじつつも、ホテル・ナバスをチェックアウトして、タクシーでグラナダのRenfeの駅までゴーです。あ、そういえば、ホテルをチェックアウトするとき、フロントのおじさんから、「鍵に付いている飾りはどうしたんだ?!」と詰問されたんだけど、そんな飾りはハナから付いていなかったので(他の部屋のひとが持ってる鍵には大きな飾りが付いてるっぽかったので、変だな〜とこっちもずっとおもっていたわよ〜!!)、「Solo esto(Only this)!!」と、とりあえず大声で訴えてみたら、なぜかアッサリ納得してもらえました。(笑) その後、安心してホテルを出ようとしたら、さらに、「支払いは?!」と訊かれたので、「たぶんチェックインのときに渡した予約確認書に代理店支払いって書いてたはずだけど……それをなんて云って説明すればいいのかわからない……!!」とおもって、とりあえず返す刀で、「インターネットで払った!!」と、多少事実と違うことを、テキトーなスペイン語で、とにかく大きな声で訴えてみたら、こちらもアッサリ納得してもらえました☆!なんかスペインに来て以来、言動がどんどんテキトーになっていってるな、私……。
 えーと、まあそれはともかくとして、この日もボラれることもなく、無事にRenfeのグラナダ駅に到着です。こんかいの旅行でタクシーにまったくボラれなかった都市ってグラナダだけだよ!! ほんとうにグラナダって良いところだわあ〜!! ラブ!! グラナダ駅は、有名観光地の駅のわりになんかみょうにこぢんまりしていて、改札口もなければ(列車に乗るまではかんぜんスルー。切符は車内で確認されただけでした)、エレベーターもエスカレーターもなく、おかげでセビージャ行きの列車が出る反対側のホームに行くためにクソ重いスーツケースを抱えて階段を上り下りする羽目になり、列車に乗る前からすごい疲れたよ。。。(苦) スペインの鉄道は時間通りに来ないということで有名ですが(※ただしAVEは時間に正確らしい)、その噂どおり10分弱遅れでセビージャ行きの列車がホームに到着。見た目はわりとカッコイイかんじだったんですけど、いざ座ってみると、やまだかつてないくらい座席のクッションが薄くて固く、おもわず頭のなかがお煎餅のイメージでいっぱいになりました。まあでも、こういう痒いところにまったく手が届かないところが、「さすがスペイン!!」ってかんじするよネ!!

RENFEのオンライン予約:mzy:So-netブログ

 ちなみに、グラナダ→セビージャ間のRenfeのチケットは、上記のmzyさまの記事を参考に、ネットで予約しました。さいしょは代理店に頼もうかな〜とおもってたんですけど、どうも現地の業者を通さないと発券できないらしく、片道7,000円くらい掛かるっていうことだったので、「ふつうに取れば3,000円強のはずなのに〜??」とおもって、じぶんで予約することにしました。スペイン語か英語でしか入力できないので取っつきにくくはありますけど、まあでも、Vuelingとかアルハンブラ宮殿の予約に比べれば、購入手続きじたいはかんたんだとおもいます。ただし、Renfeのサイトで予約したチケットは、PDFファイルでダウンロードしたものを印刷して持参しなければいけないのですが(※プリントアウトしたものがチケットになる)、私のパソコンに入っていたアクロバット・リーダーがどうも古かったらしく、PDFファイルをダウンロードしようとした瞬間に画面がパッと変わりやがってよ〜……上の記事のコメント欄にもありますが、

支払いまで済ませましたが、最後のチケット画面がポップアップロックで表示されず、ロック解除をしたのですが別画面に遷移してしまいプリントアウトできませんでした

 という、まさにこの状態になってしまい、ほんとうに死にたくなりました。。。(涙) そんなわけで、これからもしネットでRenfeのチケットを予約しようとおもっている方がいたら、PDFファイルのダウンロードボタンを押す前に、予約成立画面をプリントアウトするか、もしくは、Locator Number(予約番号)控えておいたほうが、ぜったいにいいとおもいます!! 予約番号さえあれば、万一PDFファイルのダウンロードに失敗しても、あとからやり直せるから!! ちなみに、予約番号を控えておらずニッチもサッチにもどうにもブルドックだった私は、泣きそうになりながらRenfeのサイトのメールフォームからかなり壊れた英文メールを送り、それで予約番号を教えてもらって、なんとか無事にチケットをダウンロードすることができました*1。私、スペインの企業は仕事がテキトーだという偏見を持っていたため(ひどい)、「たぶんメールしてもすぐに返事とか来ねえんだろうな〜。。。」っておもってたんですけど、翌日すぐに丁寧なわかりやすいメールが返信されてきて、Renfeの好感度がいきなり大幅にアップしたわ!!(ちょう単純!!) あ、そういえば、Renfeからメールが返信されてきた際に、私から送ったメールの文面も載ってきたんですけど、「I bought two tickes」ってサア……いちばん肝心なチケットっていう綴りすらまちがえてるなんて……ホントもうテンパリすぎっつーか残念すぎるっつーか、日本の恥ですね☆!(泣笑)
 まあそんなわけで(DONNA?!)、座席が固いとか文句を云いつつも、寝不足がつづいていたこともあって、車中でセビージャ到着までの3時間グーSKA眠り、目が覚めたときにはすでにセビージャ市内でした……そういえば私、『世界の車窓から』っぽく、列車の窓からアンダルシアの風景を見ることを楽しみにしていたのに……なのにウッカリタカノリほぼフルタイム寝てしまっ……!!(吐血) ちなみに隣の席のアキさんは、車中でずっと書き物なのをしていたため、あんまり寝なかったそうです。そうか……アンダルシアの風景は楽しんだかい……??(消え入りそうな笑顔で)そんなわけで、遅ればせながら薄茶色のかわゆらしい建物が建ち並ぶセビージャ街並みを見ながら、「あ〜なんかいかにもアンダルシアってかんじだわ〜」というテキトーな感想を抱いたりしているうちに、セビージャのサンタ・フスタ駅に到着です。さすが都会だけあって、サンタ・フスタ駅はグラナダ駅にくらべるとかなり広くて綺麗でいろいろとお店もあるかんじだったので、ほんとうはゆっくり回ったりしたかったんですけど、いかんせんスーツケースがアホほど重くてよ〜……とてもそんなきもちにはなれなくて……初秋。そんなわけで、とりあえず手持ちの現金が不足してきたこともあり、両替所で両替だけ済ませてタクシーでホテルに向かうことに。あっ、そういえば、この日私がウッカリ両替してしまったサンタ・フスタ駅に唯一ある両替所「EXACT」ですが、換金率がさいあく(1ユーロ140円弱のはずなのに170円強で換金されたよ!!)なので、よいこのみんなはぜったい利用しちゃダメだよ☆! そしてこの「EXACT」、日本に帰ってきてセビージャFCのHPを見てたら、まんまとセビージャのスポンサーで、なんかセビージャというチームの好感度まで下がったわよ!! うーん、つってもまあセビージャがそんな強突張りチームだってこと、アタイ、知ってた☆!(涙)
 さて、それはともかくとして、またしても、「おまえ、さっきからわざとおなじところグルグル回ってるだろ?!」っていうようなあやしいタクシードライバーに明らかにボラれたりしつつも(しかも明らかにボッてるくせに、更にチップまで要求してきてる様子ですごいムカついたぜ! もちろんやらなかったけども!!)、いろいろなガイドブックで紹介されている有名ホテル、『ドニャ・マリア』に到着です。このホテルは、ホテル検索サイトを見ていて私が泊まりたかったので、ほぼ私の独断というかわがままで決めました。(えー) だって、部屋によってはベッドが天蓋付きだったり窓からカテドラルが見えたりしてステキってことだったんだものー!! つってもまあ、私たちが案内されたのは、ベッドに天蓋がない上、窓からカテドラルなんか見えやしNEEEEーーな、な〜るほど・ザ・はずれ部屋だったんだけどな!!(with 血の涙) 宿泊費がふたりで一泊14,000円と特に高くなかったし*2、ベッドに天蓋もなくカテドラルも見えないとはいえ、じゅうぶん綺麗な部屋だったので、MA☆ICCAとおもいましたが、ひょっとするとフロントに文句を云ったりすれば部屋を変えてもらえたりするのかもしれませんね。まあでも、どうせ日中はホテルにほとんどいないからな〜……って、いきなりホテルについていろいろ書いてますけど、じつはホテルに着いたのが12時前だったためチェックインをしようとしたらまだ早すぎるからダメだと断られてしまい、「スーツケースは預かっておくから、先に観光に行っておいで!!」と、いきなりセビージャの街に放り出されたのでした。というわけで、とりあえずホテルから徒歩1〜2分の場所にある、セビージャといえばな、大聖堂(カテドラル)&ヒラルダの塔でも見に行くか〜ということに。

 「後世の人々が我々を正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂を建てよう」という1401年に開かれた教会参事会の決定より建てられたのがこのセビージャのカテドラルだそうですが、ヨーロッパでもローマのサン・ピエトロ、ロンドンのセント・ポールに次ぎ三番目の大きさだそうです。私もはじめて見たときには、「すっげー!!」とおもって感動したものです……が、セビージャには三日間滞在していたため、あまりにも毎日見過ぎて……しまいには単なる目印くらいにしかおもえなくなっ……(吐血)。

 そんなわけで、いよいよそんな、正気の沙汰ではないカテドラルに入場です。ちなみに入場券は、ヒラルダの塔の入場券とセットで大人ひとり7.5ユーロでした。

 『地球の歩き方』によると、「内部には、聖霊の降臨を表すステンドグラス、アルフォンソ5世の墓がある王室礼拝堂、15世紀の聖歌隊席、内陣の聖書の場面が彫刻された黄金色の木製祭壇など、見どころがいっぱい」ということですが、しょうじき、スケールがデカすぎてなにがなんだかよくわからない……(おい)。上の激しくピントの甘い画像は、おそらく黄金色の木製祭壇っていうものなんじゃないかとおもうんですけど、なんかパッと見、「仏壇っぽいな〜!!」って印象でした。木彫りの細かい祭壇っていうだけで、もうすっかり日本の寺社仏閣にいるきぶんです、私。な〜む〜。セビージャのカテドラルは、なんか巨大な上にすべての装飾が豪華すぎてごちゃっとした印象が強く、「なんかそんなに綺麗でもないような……??(大汗)」などと失礼なことをおもったんですけど、どうやらその理由のひとつは、大聖堂の西側にある正面入口がふだんは閉まっていて、いちばん奥の内陣の脇にある入口から入るため、全体のかんじが掴めないせいらしいです。なので、正面入口のすぐ内側まで行って全体を見渡すと、広々とした五廊式で巨大な石柱が立ち並んでいる堂々たる姿が実感できるらしいですよ☆★ つってもまあ、私は現地ではすっかりこのことを忘れてて、「なんかパッとしねえなあ〜。。。」っておもってたんだけどな!!(死)

 ステンドグラスは、やっぱりセビージャのカテドラルのもすっごい綺麗でした。そういえば、カテドラルを見学しているときに、列車内で書き物などをしてずっと起きていたというアキさんが、たぶん乗り物酔い?できぶんが悪くなったということでグッタリしていたので、アキさんが酔い止めを飲んで椅子に座って休んでいるあいだ、「ゆっくり休んでいいからねー??」などと親切っぽいことを云い置いて、私は無意味にカテドラルを二周ほどぶらついてました。(ひでえ!!) なんかこんかい、ひとり旅かよってくらい単独行動が多くて、じぶんの行動の勝手さにじぶんでも戦慄します。。。

 そうこうしているうちに、アキさんのきぶんが少し良くなったということで、ヒラルダの塔を見学するため移動です。ヒラルダの塔の展望台の高さは70メートルらしいですが、「内部にエレベーターとかあるのかしら??」とおもいきや、かんぜんな徒歩移動です。ちなみに、内部は階段ではなくゆるやかな螺旋状の坂になってます。

 私は坂の町長崎で暮らしているので、坂道を上り下りするのは慣れっこというかそんなに苦ではなかったのですが、アキさんはかなりキツそうだったので、もし今後ヒラルダの塔を見学する予定の方がいたら、歩き慣れた靴とかで来たほうがいいのかもしれません。まあでも、個人的には旅行先では動きやすい格好よりもかわいい格好をしたほうがテンションが上がるとおもうので、私は動きやすさをいちばんにかんがえた格好だとか歩き慣れた靴とかで、旅行先を歩きたくはないけどね……!!

 展望台までたどりつくと、四方からセビージャの街が見渡せるようになってるので、とりあえず全方向制覇してみました。似たような画像が四枚もあるのはそのせいです。(えー)

 そんなわけで、私がノンキホーテに展望台で四方八方うろうろしながら景色を眺めていると、「Falda,falda!!」というおじいの鋭い声がふと聞こえてきて、「faldaって……スカート??」とおもってそっちの方向を見ると、そのおじいが指さす方向には、なんと、展望台の窓から街並みを眺めているミニスカート女子のスカートのなかを携帯で盗撮しているべつのおじいが……!!!!(大驚愕) ギャワアーとおもって見ていたら、すぐに警備員がやって来て(どうやら最初に声を荒げていたおじいの奥さんが呼びに行ったっぽい)、盗撮していたおじいは即☆取り押さえられてどこかに連れられて行きました……おじい……わざわざ入場料を7.5ユーロを払ってこんなところまで来てなにやってんの、おじい……!!(脱力) ちなみに覗き見されていたミニスカ女子は、どうやらそのことにまったく気付いていなかったらしく、背後の騒ぎに不思議そうに振り返ったところで警備員のひとりから事情を説明されて、あきらかにガーン!!って顔になってました。あんな変態おじいのせいで、ミニスカ女子の旅先のたのしい思い出に変な色のシミがついちゃったのかとおもうと、心底気の毒だわあ〜。。。

 「珍しいもん見ちゃったな〜!!」とおもって、塔から下りながら、「ねえ、さっきの見た?!」とアキさんに興奮気味に話し掛けるも、アキさんはその騒ぎをまったく見ておらず、なんかちょっとさびしかったです……いや、まあべつにいいんですけども。そんなわけで、その後ヒラルダの塔を出てホテルにチェックインし、部屋に入ってしばらくしたあと、「あっパスポートがない! さっきフロントでパスポートを見せたあと、どこかになくした!!」といきなりひとりで大騒ぎして、アキさんから、「私も渡したから、たぶんフロントのひとが預かってくれてるんだよ……」と冷静に突っ込まれたりしつつ(落ち着きのない三十路)、セビージャ滞在初日の午前中は終了です。

*1:クロバット・リーダーがあまりにも古いバージョンだとちゃんとダウンロードされないみたいです。Renfeのサイトから最新のバージョンをおとしてから再試行したら、あっさりチケットがダウンロードできました。

*2:いろんな宿泊サイトを見ていちばん料金が安いところの値段を調べて、それを代理店に提示したら料金を合わせてくれました。