2009スペイン旅行記:4日目/PM

 まだ9月の旅行記を半分も書き終わってないというのに、すでに来年のゴールデンウィークのスペイン旅行のチケット手配とかをしていて大わらわですが(シルバとビジャが移籍する前にどうしてもバレンシアに行っておきたくって……)(もう成田→スペインの航空券の手配は済んだぜ!!)、それはともかく旅行記のつづきです。
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 ☆9/21(火)午後・グラナダ
 グラナダでのメインイベントであるアルハンブラ宮殿見学を終えると、時間はすでに14時過ぎでした。じつに3時間以上敷地内を歩き回っていたということですね、アルハンブラ宮殿って広いな大きいな〜!!(海かよ?) さすがに歩き疲れてお腹も減ったので、「せっかくだから宮殿の敷地内にあるパラドールのレストランで昼食でも食べようか?」ってはなしになったんですけど、入口にあるメニュー表を見たらさすがにお高くとまった値段だったので、トイレだけ借りて即☆退出し、「市内をグルグル回ってるらしいけど、けっきょくどこに停まるんだかはよくわからない」アルハンブラバスに乗ってホテルの近くまで帰りました。空港からたどり着くときには場所がわかりづらくて大層難儀したホテル・ナバス(※もちろん名前だけで宿泊すること決めました)ですが、こうして落ち着いて周囲を見渡してみると、バル街のど真ん中という素晴らしい立地です。ビバ、ナバス!!(直訳:生きろ、ナバス) というわけで、そのうちの一軒で昼食を摂ることに。さて、グラナダのバルといえば、飲み物を頼むとなぜか自動的にタパスが一品付いてくることで有名ですが(※飲み物にゴミが入らないように食べ物でフタをしていた頃の名残らしい?)、そんなわけで、あえてジュースだけ頼んで食べ物を頼まずにいたら、

 ほんとうに食べ物が付いてきました☆!(嬉) このときに出たのは、トマト味のツナ&玉葱が入ったパンとポテトスナック。おいしかった。これだけでもけっこうお腹に溜まるので、グラナダのバルでは、あえて食べ物を頼む必要はないんじゃないかな〜とおもいました。で、「もう一杯頼んだらどうなるのかしら??」とおもってビールを頼んでみたんですけど(昼間っから!!)、二杯目のときにはタパスはもらえなかったので、グラナダでのバル巡りは、一杯頼んではまたつぎの店に移動……っていうのを繰り返したほうがいいんだろうな〜っておもいました。まあでも、ビールを飲んだらある程度お腹が膨れてきたし(最低)、個人的に、「マドリードでは時間がなかったからあきらめたけど、グラナダではぜったいチューロを食べる!!」という謎の野望があったので、私はとくに食べ物はオーダーせず、ビールを飲みつつアキさんが食べ終わるのを待ってました。ちなみにアキさんはこの店でトルティージャを頼んでたんですけど、やっぱりすごい量だったよ!!(笑) ところで、このとき会計を済ませてレシートを見たら、コーラが1.4ユーロするのにビールがなんと1.2ユーロだったので、「アタイ、スペイン滞在中は、今後もうソフトドリンクなんて頼まない……!!」と決意しました。ソフトドリンクよりもビールのほうが安い国で、あえてソフトドリンクをオーダーする理由などあるだろうか、いや、すくなくとも私にはない!!(反語)
 さて、昼食を摂ったあとは、一旦ホテルに戻って小休止です。いや〜日本にいるときは、「シエスタ休憩があるとかサ〜スペイン人ってちょっとバカなんじゃないの?!ちゃんと働けよ!!」っておもってたんですけど、現地に来てはじめてシエスタの意味がわかったわ……たしかに暑すぎてとても動けません。。。(苦) そんなわけで、どうせこれから見学しようとおもってたカテドラルや王室礼拝堂も16時まではシエスタ休憩だしってことで、ホテルでちょっと休憩……してたんですけど、おやっ?アキさんの様子がちょっと変です。アルハンブラ宮殿見学のときもずっとキツそうだったし、もしかして具合わるいのかな〜とおもって訊ねてみると、「日本語が恋しい……日本人と喋りたくないですか……??」と云われ、それまで一秒たりともそんなことをおもってなかった私(むしろ日本人のツアー団体客を見たときには鬱陶しいとすら……)は、「えっ、ぜんぜん!!」とキッパリ即答。「日本に帰りたい……」とつぶやいたきり、枕に顔を埋めてベッドに突っ伏すアキさん。そして、その姿を見たときにはじめて、「えっ、もしかしてアキさんホームシックだったの??(大汗)」ということに気付く、まったくもって他人の気持ちを察することのできない私。(最低) あ〜でもたしかにそう云われてみると、昨日のバルセロナでも午前中の観光ツアー(※日本人ガイド付き)とかホテルにいるときはアキさんわりと元気だったもんなア〜……。(ぼんやり) そんなわけで、あまりにもアキさんが弱り切っていたので、「キツイならホテルで休んどく??それなら私ひとりで観光してくるけど……」と、一見親切なようでいて実はじぶんのことしかかんがえてない提案をしたりしたんですけど(ひどい)、アキさんが大丈夫だというので、シエスタ休憩も終わったところで、再びグラナダ観光にGoです。

 カテドラルに行く際に通り抜けた広場にあった像。この広場の周囲にカフェがずらっとあって、地元民や旅行客がみんなオープンカフェでお茶してました。

 広場の中心にあったこの噴水の三体の像のうち、かんぜんに、「面目ない……」なポーズになってるこの像が、個人的にはいちばんのお気に入りでした☆★(笑)

 そんなわけでカテドラルに到着。ちなみに、入場料は3.5ユーロでした。

 前日に行ったバルセロナのカテドラルの豪華さにくらべると、こじんまりとしてるな〜っていう印象でした。でも、コンパクトに綺麗で、落ち着くかんじ。(フォロー?!)

 こんなピンボケ写真じゃ伝わらないとおもうけど、ヨーロッパのカテドラルは、ほんとうにステンドグラスが綺麗!! 私、地元N崎のO浦天主堂のステンドグラスでも綺麗だとおもってたけど、やっぱ本場はスケールがちがうわあああ〜。。。(大汗)

 ステンドグラスを撮ろうと試みた幾多の写真のうち、比較的ちゃんと撮れた一枚。さて、カテドラルの見学を終えたあと、つづいて王室礼拝堂へ。レコンキスタに終止符を打ったイサベル女王と夫フェルナンド2世の遺骸が安置されているということで、じつはカテドラルよりも歴史的・美術的価値も高いという王室礼拝堂ですが、じつは私、ここを見学した記憶ってあんまりないのよね〜。。。(大汗) でも、チケットの半券(※3.5ユーロ)が手元にしっかり残っているのでどうやら行ったらしい……あ〜でもたしかにそう云われてみると、階段を下って地下に降りて、「う〜ん、なんか棺桶があるけど……??」っていう部屋を見た記憶があるよ!!(えー) ついでに、ほんとうはボッティチェルリやらムメリンクやら巨匠たちの作品が多数飾られてるらしいんですけど、しょうじき建物内が薄暗くていまいち見えなんだ……。(老人力!!)

 そんなわけで、カテドラルと王室礼拝堂の観光を終えたあと、アラブ街??でちょっとお買い物をして(※こんかい観光した都市のうち、グラナダがいちばん物価が安かったです☆★)、「どうしてもチューロが食べたい!!」という私のたっての希望で、(ローマじゃないのに)カフェ・ローマというお店で、チョコラテ・コン・チューロを注文です。ほんとうはインターネットで美味しいという評判を読んだカフェ・フットボルというお店に行きたくて、且つ、空港からホテルに行くときに市内をさまよい歩いた際に見掛けて、「あとからぜったい来よう!!」とおもったんだけど、どっこい二度とたどり着けなくてよ〜……しょうがなくメニューにチューロが書いてあったカフェ・ローマで妥協です。ドロッドロのチョコレートドリンクにチューロを浸しつつ食べるわけですが、まあ、予想どおり甘いです。味は……ふつう……??(えー) やっぱりカフェ・フットボルだったらもっと美味しかったんじゃないかという気がするので、またグラナダに来ることがあればつぎはぜったいリベンジしたいです。再来年くらいにまた行きたいニャ〜。(エエッ?!)
 さて、チューロを食べたあと喉が渇いて仕方なかったため、「ミネラルウォーターが買いたい! 地図を見るかぎり、この方向にエル・コルテ・イングレス(※スペインの大手百貨店)があるはずだよね?!」つってずんずん歩いて行くも(私は方向音痴のくせに自信満々に歩くのでいつも周りのひとが迷惑します)、予想どおりまったくたどり着かず、ついでに日もずんずん暮れてゆきます。異国で道に迷うことが苦手なアキさんは、隣で目に見えて不安そうな顔ですが、「いざとなればタクシーで帰ればいいから大丈夫だよ〜☆★」とテキトーなことを云うノンキホーテな私。(ひどい) そしてそうこうしているうちに、なぜか、『Super Sol』というベタ名前(日本語にすると『超太陽』)のスーパーマーケットを発見ですヤッター!! いろいろと値段も安くて嬉しかったから、超太陽のオリジナルブランドのカカオ70%チョコレートとか買ってみたゼ☆!(笑)

 「カカオ70%なのに1.5ユーロなんて安い!!(※私はカカオ分が高くてちょっと苦いくらいのチョコレートが好きです)」とおもって買ったんですけど、量も150グラムと日本のものにくらべるとかなり多く、しかもカカオ70%とはおもえないくらい甘くて謎……だけど、甘すぎるというほどではないし(若干舌触りが雑だけど・笑)、けっこう美味しかったです。
 その後ホテルに戻ってから、ホテルのフロントで申し込んだフラメンコ&アルバイシンの夜景見学ツアーの集合までしばらく時間があったんですけど、夕方頃チューロを食べたとはいえ昼食をまともに食べてなかった私は、ちょっと小腹が減った&せっかくのグラナダの夜なんだから酒が飲みたいという欲望が抑えられず(ちょう最低)、この日ホームシックMAXでホテルに戻ってきた瞬間グッタリしてベッドに横たわっているアキさんに向かって、「ごめん、ちょっと私ひとりでバルに行ってきていい?!」つって、日本でもひとりで飲みに行ったことなんかないというのに、なぜか夜のグラナダの街にひとりで飛び出して行きました。(エエー?!) いまかんがえてみると、なんでひとりで夜に異国の地でバルになんか行ったのかすごい謎ですが(帰国後会った友人にも怒られました)、なぜか私、グラナダはぜんぜんこわくなくて、「ひとりで行動しても平気!!」という変な確信があったのよね〜。(危険!!) 前述したとおりホテル・ナバスはバル街のど真ん中にあったので、道に迷う心配だけはなかったしね!! そんなわけで、ものすごく混んでいるわけでも空いているわけでもないバルにテキトーに入って、ティント・デ・ベラーノ(※直訳すると「夏のワイン」ですが、つまりは赤ワインの炭酸割り)を注文し、いっしょに付いてきたタパス(フランスパンとトルティージャ一切れとオリーブの実8個)でまんまと空腹を満たし、たのしくお店を出ました。値段もたったの1.4ユーロで、「アタイ、グラナダの子になる!!」ってこころの底からおもったよグラナダちょう楽しい〜!!(じたばた) ほんとうはあと何軒かハシゴしたかったんだけど、フラメンコツアーの集合時間が迫っていたため、しぶしぶホテルに戻りました……が、時間制限がなかったら、ひとりだっつーのに永遠にバル巡りをしていたような気もするので、それで良かったとおもいます。。。でも、つぎにグラナダに行ったときには、ぜったい酔いつぶれるまでバル巡りをしてやるぜ……!!(ヤメロ)
 さて、ホテルのフロントで簡単に申し込むことができるフラメンコツアーで行くのは、ガイドブックにも載っている洞窟タブラオの老舗である、『ロス・タラントス』です。バスでの送迎付きで26ユーロくらいだった気がするので(※フロントでの支払いはカード不可で金のみ)、けっこうお得なんじゃないかと……ドリンク付きだし、フラメンコショーの前後にアルバイシンの夜景見学も付いてるし。で、フラメンコショーですが、なんかもう観光客だらけで(さすがシルバーウィークだけあって日本人も多し!!)、ザ・観光産業ってかんじでした。やっぱ外国人観光客が来るところって大体決まってるのね〜!!(しみじみ)私たちは韓国人のかわいこちゃん二人とおなじテーブルだったんですけど、ドリンクを訊かれた際、その子たちが、「サングリア」って云ってたので、私も便乗してサングリアをオーダー。じつは、「外国人はサングリアをスペイン名物だとおもっているが、スペイン人はサングリアなんか飲まない(サングリアを売ってる店はあくまでも観光客向け)」というのをどこかで読んで以来、気恥ずかしくてサングリアをオーダーできなかったのよ……!!(人間がミニマムです) まあでも、じっさい飲んだサングリアの味はごくふつう……っていうかあんまり好みじゃない??……つーか私、南国フルーツってあんまり好きじゃないんだった……!!(もっとはやく気付いてください)その後ショーが始まったわけですが、老若男女が入れ替わり立ち替わり激しく踊ってくれるのでちょう圧巻!!……なんですけど……ずっと見てると……激しい but じつはさりげなく単調なせいか、なぜかだんだん眠くなっ……!!(大汗) ショーの開始が22時半と遅く、且つ酒を飲んでいる&早朝5時起きだったせいで、ショーの後半は眠気との格闘が大変でした。ちなみに、ふつうにフラメンコに感動してすげえ〜ってなってた前半は、太った八代亜紀みたいな風貌のフラメンコダンサーのおばちゃんが、目をクワッと見開いて、「ノー・ヴィデオ!!」と何度も客を牽制してくるにも関わらず、お構いなしにデジカメで動画を撮りつづけている、隣の席のかわいこちゃん韓国人にハラハラしっぱなしだったというね!! ヒィッ、さっきから亜紀が見てるのぜったいアンタだよ、コリアン・ガール!!(ブルブル……) まあでも、なんかいろいろ書いてますけど(笑)、きほんてきにフラメンコショーはすっごく楽しかったので、皆さんもグラナダに行った際はぜひ訪れてみるといいとおもいますYo☆★

 フラメンコショーが終わったあとは、サン・ニコラス展望台からの夜景見学です……が、私の写真の腕の悪さをさっ引いたとしても、この写真の通りわりとどうでも良い夜景で、「エエーー?!」ってなりました。これなら地元N崎の夜景のほうがよっぽど綺麗だよ!! つーか寒いし!!(日中との寒暖差が……) でもよくかんがえてみると、これって夜のライトアップされたアルハンブラ宮殿を見るためのツアーなんで、アルハンブラ宮殿の夜間ライトアップがない月曜日に来てもいまいち意味がないのよね〜。。。(苦) というわけで、もう0時過ぎてるし寒いし眠いしはやくホテルに帰りたい……とおもいつつ、帰りのバスに乗り込み、「きっとこれでホテルの前まで連れて行ってくれるんだろう……☆★」とおもって安心していたら、どっこい、「ホテル・ナバスのひとはここで降りて!!」と、どこかよくわからない広場でテキトーに降ろされ、「エエエエーー?!」ってなりました。もう、なんでスペイン人っていちいちこんなにやることが雑なの?!(涙) たまたま同じホテル・ナバスに宿泊してる日本人カップルがいて、そのカップルに付いて行ったため、帰りに迷うことはなかったんですけど、もしじぶんたちだけだったら、ちゃんとすんなりホテルに帰れた自信がまったくないわ……!!(大汗) えーと、まあそんなわけで、なんとか無事にホテルに戻って、風呂に入って就寝し、ようやくスペイン4日目のグラナダ観光編もおわりんご。
 明日は、セビージャの街に到着します。(※『世界の車窓から』ナレーション風に)