2009スペイン旅行記：２日目/AM
なんか時間が経てば経つほど書くのが面倒になりそうなので、ＳＡＫＵＳＡＫＵ進めるぜＹｅａｈ〜！！……というわけで、ちょう自己満足のスペイン旅行記２日目です。
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☆9/19（土）午前・マドリード☆
この日は７時半に起床（だったような……）。はじめてスペインで迎える爽やかな朝だお☆！……と云いたいところですが、とにかく眠い……睡眠時間４時間弱のせいでとにかくちょう眠いし、おまけにこの日は、持病のアレルギー性鼻炎の症状がひどくて、旅行２日目にしてすでにポケットティッシュの在庫が僅少です。旅行前、あんなに無駄に繁華街をウロウロしてひっしで貯めてきたのにイィー！！（買えよ……）
まあでも、この日の午前中はなにがなんでもプラド美術館に行かなければいかないので、鼻炎になんか悩んでいる場合ではありません！！ なぜならマドリードで残された時間はあと半日のみ！！ この日の夜にカンプ・ノウで行なわれるバルサ対アトレティコ戦を見るため、午後の便でバルセロナに移動しなくてはならないので*1、午前中にプラド美術館を見学して、いちど宿に戻って荷物を取って空港に向かわなきゃイカンザキ……！！（えー） じつは、この日の前の晩に、アルボルのオーナーから、「あした半日しかないんだったら、近くにバルとか公園もあるし、周囲を散策してから行くと良いよ」と云われた際に、「じつはプラド美術館に行きたいんですけど間に合いますかね〜？？」と訊ねたところ、「えっ？！（そんなに時間もないのに？）まあ……急げばなんとかなるんじゃないかな〜……」という返答だったため、スリ事件ですっかり心の弱ったアキさんが、「もう私、周囲の散策とかでもいいよ……」とか云い出してたんですけど、「いや、くやしいから私はぜったい行く！！ 誰よりもプラド美術館を楽しみにしてたのはアキさんじゃん！！ ここで行かなかったら一生行かないだろうから、意地でも行かなきゃ！！」と変なファイトを燃やしてアキさんを鼓舞し、懲りずにメトロで最寄りのバンコ・デ・エスパーニャ駅を目指します。だって、ここで心を弱らせて行きたいところにも行けないこんな世の中じゃ……ポイズンスペインという国に負けた気がしてくやしいじゃないのよーー！！！！（なんの勝負なんだ？！）
というわけで、地下鉄駅の構内で、ひとり旅をしている、「私はこれからトレドに行くの」という韓国人の女の子に話し掛けられたりして、「いいなあ〜トレドにも行きたかったな〜」とボンヤリしているあいだにバンコ・デ・エスパーニャ駅に到着。で、さっそく地下鉄の駅を出て地上に上がってみると……ギャアアアーー右も左もわからねえーー！！！！（悲鳴） 私は観光地Ｎ崎に住んでいるのですが、地元がそうだから、てっきり最寄り駅には、「あなたの行きたい観光地はこっちだよ☆！」という親切な看板なり目印があるもんだとおもっていたのですが……なにもないんだねスペイン……しょうじきアタイ、アンタのこと甘く見てたよ……！！ まあでも、立ち止まってる暇はないよね刺激がもっとほ・し・い〜♪ので、とりあえず通行人にいきなり道を訊いてみることに。（※私は地図の読めない女なので、一瞬たりとも地図を見る努力はしません！！） そんなわけで、向うから歩いてくるひとの良さそうなスペイン人青年に、「Hola！」と慣れ慣れしく声を掛けるも、しまった……プラド美術館ってなんていうのかわからない……！！（※そのくらい調べて下さい） とりあえず霊感山勘第六感で、「え〜と、ドンデ・エスタ*2・ムセウム（※Museumを無理やりスペイン語読み）・デ・プラド？」と訊いてみると、訊ねられたスペイン人青年はあきらかに困惑した表情でしたが、しばらくしてから、「ム、ムセウム？？ O〜……Museo del Prado？！」と、プラド美術館のスペイン語での正しい名称を教えてくれました☆！（笑） まあけっきょくこの青年もツーリストだったため道を訊くことはできなかったんですけど（よく見るとバカでかいリュックを……）、でもありがとう、キミのおかげでプラド美術館ってスペイン語でなんて云うのかがわかったよ！！（※だからそのくらいちゃんと調べとけよ……）
つーわけでふたたび、今度はいかにも地元民っぽい交通整理をしているヤングメン２人に、さっそくおぼえたてのムセオ・デル・プラッド（※プラド美術館）という単語を使って道を訊ねてみたんですが、そしたら今度はわりとアッサリ通じて、くわしいことはわからないけど、とにかく、「この横断歩道を渡って右の道を行け」って云われているんだろうな〜ということを、身振り手振りと、「derecha（右）」というスペイン語のみで、勝手になんとなく理解です！！（エエーー？！） まあ、もちろんこんないい加減な情報だけで目的地にたどり着けるはずもなく、「あの豪華な建物がプラド美術館に違いない！！」と坂をどんどん上っていったところ、プラド美術館でもなんでもない単なる豪華な建物の前にたどり着き（スペイン、無駄に時代をかんじさせる豪華な建物多すぎよー！！）、やっぱりふたたび道を訊こうと、いかにも100％地元民＠犬の散歩中の中年のセニョールを呼び止めて道を訊ねてみると、「この坂を下って右だよ。ここから10分くらい掛かるね（※心と単語で聴き取るスペイン語）」……って、地下鉄駅から徒歩８分のはずだったのに、かえって遠ざかってるしーー！！！！（脱糞）
そんなこんなで、親切なセニョールに礼を云って、急いでいま来た道を引き返すことに……って、ギャアアーもう美術館開館時間の９時を回ってるよー！！（大号泣） まあでも、さすがにこのあとはスムーズに行けたというか、やっとわかりやすい目印である植物園が登場してくれたため、「おお、これが噂のプラド美術館の隣にあるという王立植物園か〜！！」などと云いつつ、なんとか無事にプラド美術館に到着。しかし、チケット売場がわからず、またもや係員にチケット売場を訊く私。（もちろんじぶんで探す気はゼロ☆！） このたった一時間弱のあいだに、もう４人のスペイン人にドンデスタ連発でアホ丸出しです。が、逆に云うと、「ドンデスタ〜（場所）？」さえ覚えてればなんとかなるということなので、イケる、イケるよスペイン……！！（えー）
とりあえずプラド美術館にあるゴヤの像を撮ってみました。写真からもわかるようにこの日は良い天気で、植物園の前を歩いているときも風がちょうきもちよくて、昨夜のメトロでの惨劇も忘れて、ウッカリ、「マドリードって良いところだわ〜」っておもっちゃったわ！！（歩くと三歩でわすれる鳥頭） そんなこんなで、プラド美術館に入場。プラド美術館は、名画てんこもり美術館なわけですが、せっかく来たからには、
「最低でもこの三つを見なきゃはじまんねえだろ〜？！」ということで、広すぎる館内で、ウッカリ観賞しそびれて出てきそうになりつつも、ちゃんと見て参りました。
というわけで、美術館のなかでもいちばんの大人気の、『ラス・メニーナス』。いつ来ても黒山の人だかり。（つーかさすがシルバーウィークだけあって日本人だらけでちょっとウンザリしたわ……） でも、やっぱりすごい良かったです。館内を見て回ってるとちゅう、ついつい三回くらい立ち止まって見ちゃったわ！！ マルゲリータ王女、やっぱちょうかわいい〜！！
で、これもド有名な、ゴヤの『着衣のマヤ』と、
『裸のマヤ』です。私、いままでこの絵って、印刷物で見るかぎりべつにどうでもいいな〜っておもってたんですけど、でも、やっぱり生で見てみると、なんというか、「ああっ、私が男だったらぜったいこんな女抱いてみてえ〜！！」っていうような、絶妙な女性らしいやわらかなあたたかい皮膚感があって、やっぱりすごい良かったです。
ルーベンスの『三美神』。ルーベンスコーナーのいちばん目立つところに置かれてましたが、なんか周りの絵も見るかぎり、つまりルーベンスって……ちょっと病的なぽっちゃり好きなんじゃないかな〜とおもいました……。（ちょう失礼！！）
個人的には、いちばん良かったのがこの、ベラスケスの、『キリスト』。磔にされたキリストの絵はプラド美術館だけでも死ぬほどあったんだけど、でも、このベラスケスのキリストが、圧倒的にエロくてステキでした……☆★（ちょう誉めてる）
あと私は、ムリーリョの絵が全体的にどれもかわいくて好きだ〜っておもいました。この、『貝殻を持つ幼児たち （Niño de la concha）』なんて、ちょうかわいくて、絵の前でかわいいかわいい連発です。こんなにかわいいのに、一階のショップにポストカードが売ってなくてションボリ……こんなにかわいいのにいぃ〜！！（歯ぎしり）
というわけで、おもいおもいに（ほぼ単独行動で……）館内を楽しんだあと、一階のお土産ショップで友人に手紙を書くためにポストカードを数枚購入（したがけっきょく書かず仕舞い……）し、念願の美術館に来ることができてちょっと元気の回復したアキさんとともに、荷物を取りに一旦地下鉄でアルボル・デル・ハポンへ。親切なオーナー夫妻にお礼を云いつつ、ベタな福岡土産『博多通りもん』を渡して別れ（長崎県出身で福岡に友人がいるという奥さんがすごく喜んでくれたので良かったです♪）、道端で拾ったタクシーに乗って（そして軽くボラれ……）、ふたたびマドリード・バラハス空港へ。さあ、これからスペインの格安航空会社Vuelingの飛行機に乗って、午後からはバルセロナだ！！
