君が描いた未来のなかに、僕はいま映っているの?

 さて、前節が終了した時点で順位が確定してしまったため、なんの盛り上がりもないTHE・消化試合になってしまった、セビージャ対アスレティック・ビルバオ戦の感想を書いておこうとおもいます。ただの消化試合だったけど、「この試合のあと、しばらくヘスリンの姿が見られないのね〜。。。」とおもってちょっぴりセンチメンタルな気分になったため、がんばってネット観戦してみました。ただし、試合開始から10分だけだけどな!!(吐血) あっという間に繋がらなくなってさ〜ほとんど見られなかったのよ〜!!(号泣)

 まあでも、試合はほとんど見ることができなかったけど、アウベスがサスペンションで出場停止だったおかげで、カピタンマークを付けたヘスリンが、若干挙動不審気味にビルバオの選手や審判と握手したりする場面が見られたので良かったです。あはは、かわいい〜!!(萌) あと、試合前の写真撮影のときにレナトが抱いている赤子を見ながら、「これがさいきん産まれたっていうレナトの第二子かしら??」とおもいました。そういえばこの子の誕生のニュースがセビージャ公式に載ってたとき、勝手に、「生まれたときからセビジスタってことにされてたよな〜。(笑) つーかそれにしても上の画像、審判よりも誰よりもヘスリンの脚が細くて感心しました。ほんとうに私、この子の脚の形が、「だいす……きだ……!!」(五言絶句←意味違う)

 あと、私が見たなかで記憶に残ってるのは、「ヘスリン足速え〜!!」ってことくらいかな〜?? 前節・前々節と後半からの途中出場だったからあんまり疲れが溜まってないのかもしれないけど、ボールを持っていない相手DFをドリブルでぶっちぎってたので、「ヘスリンすげえ〜!!」っておもいました。ま、その後のクロスはテキトーなかんじだったけどNE☆!(失礼) まあそんなわけで、この試合ほとんどまともに見られてないので、こんかいは今シーズンのセビージャについての、個人的な感想を書いてみようとおもいます。これで今季も終わりだしね。しょうじきウザイ文章なので、読むのが面倒な方は、この先は、Yeah〜ズバッと!飛ばしてください。
  
 前節の試合で、アトレティコデポルティボ相手に勝利したことにより、来季のCL出場の可能性がなくなってしまったセビージャですが、なんというか、私がこの結果を受けておもったことは、「物事っていうのは、そんなにドラマチックな結末にはならないものなんだな〜。。。」ということでした。今季のセビージャは、リーガ第一節のヘタフェ戦でとつぜんプエルタが倒れてそのまま死去……という悲しい出来事で幕を開け、そしてその後も、プレミア・マネーに目が眩んだファンデ・ラモス監督がチームを放り出してシーズン途中で出て行ったりと、なんだかえらいことになっていたわけですが、まあファンデの監督辞任はともかくとして(いまでも地味に呪ってるけどな!!)、「プエルタの死」という重すぎる出来事が、チームに暗い影を落としこそすれ、けっしてチームにとって、「プエルタに捧げるタイトル or 勝利を得よう!!」というようなモチベーションを生み出し、じっさいにそういった奇跡を起こす原動力となるようなものではなかったんだな〜というのが、残酷なくらい悲しい現実だと私はおもいました。

 プエルタの死後、数試合のあいだ、セビージャホームでの試合の前に相手チームによるプエルタへの献花が行なわれていて、それはそれでとてもすばらしいことだったとおもうんですけど、ただそのとき、セビージャはとにかく勝つことができなかったんですよね……。それは、当時ファンデ・ラモスだかダニだかも云ってたけど、そのセレモニーをすることによって、相手チームの選手たちがサンチェス・ピスファンの観客からの拍手を受けてきもちよく試合をはじめることができるのに対して、セビージャの選手たちは、チームメイトの死という、ほんの数週間前にいま自分たちが立っているのとおなじピッチ上で起こった悲しい出来事を思い出して、ただただ悲しいきもちで試合に臨まなければいけなかったから、という側面もあったのだとおもいます。私はわりと喜怒哀楽では、「哀」よりも「怒」のほうが強いんですけど、それはなぜかというと、たぶん「怒」のほうが、変なパワーが出るからなんですよね。だって、誰かや何かに対して、「こんにゃろ〜!!(激怒)」っておもうときって、良くも悪くもエネルギーが外に向かって放出されるじゃないですか。それにくらべると、やっぱり悲しみは内側にしか向かわないというか、パワーにならないって私はおもいます。ほんとうに悲しいとき、悲しみはあくまでも悲しみで、ただ悲しいだけなんです。きっとなんの力にもならない。少なくともセビージャにとってはそうで、たぶんいちばん良いのは、時間とともにすこしずつ、その悲しい記憶を薄れさせていくことだったんだとおもいます。
  
 だから私は、セビージャが途中でそういうセレモニーをやめたとき、マスコミから批判されたことに対して、「なんで??」っておもったんですよね。*1 「セレモニーを行なうことによって、やる気が出こそすれ、選手たちの集中力を奪うことはないはずだ」っていうのが、当時のマスコミの意見だったわけですけど、でも、やっぱりそれはあくまでも部外者の意見であって、セビージャの選手たちにとってはそうではなかったんだと私はおもいます。こんかいレアル・マドリーの優勝パレードの際に、ラモスがプエルタTシャツを着ていたことは数日前の日記に載せましたが、たぶんラモスがああいうことをできるのも、たぶんラモスがすでにセビージャ以外の選手だからだとおもうんですよね……冷たい云い方ですけど。なんというか、「プエルタのために!!」ということを力にできるのは、あくまでもその死が直接的なダメージとなるプエルタの家族やセビージャ関係者ではなく、その周囲の人間でしかないんだとおもいます……。

 つってもまあ、私はべつにラモスのことを批判してるわけじゃないんですけど(べつに良いともおもってませんが、「ラモスらしいよネ!」っておもってます)、ただ、個人的には、『ワールドサッカーダイジェスト』に載っていたカペル君のインタビューにあった、

アントニオの死は、言葉では表現できないくらいの悲しみを、僕たちにもたらした。実際、いまでもあの瞬間を思い出すのは辛いんだ。だから、あまり話さないようにしている

 という箇所に、なんかすごい納得してしまったんですよね。。。

 うーん……なんというか、まったくの部外者からすると、「チームメイトの死を乗り越えてチームが栄光を掴んだ!!」っていうのが、陳腐だけどわかりやすく感動的なストーリーだし、ついつい安易にそれを期待しちゃったりもするんだけど、セビージャはじっさいには、ヨーロッパスーパー杯でミランに負けてタイトルを逃し、CLも大躍進することなく決勝トーナメント一回戦で敗退し、リーガではけっきょくUEFA杯圏内で終わっちゃったりするわけで、まったくもってドラマチックなことなんて起こってないんですよね。けっきょくのところ、プエルタの死というふつうでないことが起こっても、そこからなにか素晴らしいドラマなんて生まれないし、悲しみはあくまでも悲しみでしかないわけで……つまり、「プエルタが生きているという未来」以上に良いことなんて、なにひとつなかったし、そんなもの、はじめからあるはずもなかったんですよね。。。それは、セビージャにとってひどく救いようのないことだし、同時に、ひとつの救いでもあるんじゃないかとおもいます。……アントニオ・プエルタという選手が、セビージャFCにとって非常に重要な選手だったという、ひとつの証明になるとおもうので。。。

 なんか長々と書いちゃいましたけど(ふだんアホみたいなことしか書いてないから、真面目なこと書くとかえって恥ずかしいよ。。。)、けっきょく試合は、4−1でホームのセビージャの快勝だったみたいです。そういやビルバオの1点目だけは見たんだけど、なんかドラゴがPA内で相手選手に体当たりをかましてPK献上して、たしか開始5分くらいでいきなり失点してたよね。(笑) まあでも、その後コネ→カヌーテのゴール、ケイタが直接FKでゴール、ヘスリンのシュート→ポストを直撃して跳ね返ってきたところをカヌーテがゴール、ヘスリンのひさびさのゴールで、セビージャの勝ちでした〜!!
     
 この上の画像を見たとき、「乳首は?! 乳首は見せたの??」とおもって、「乳首はいねがあ〜!!」って、おもわずなまはげの形相であちこち画像を検索してしまったんですけど(最低)、けっきょく乳首は見つからず……というか、動画を見たところ、どうも乳首の下までくらいしかユニフォームをめくってないっぽいのよね〜。。。(苦)

 なんか動画を見たかんじだと、相手ボールをカットしたヘスリンがゴール前に抜け出して、カヌーテおじさんにヒールパス→DFに跳ね返ってじぶんのところへ(笑)→それをゴール左上隅にたたき込んでゴールだったんですけど、二・三度ユニフォームを乳首が見えない程度にパタパタさせたあと、客席に向かってジャンプしてました。
     
 これは前から見た姿。なんかヘスリン、顔がぶさいくなことに……(笑)。
 
 なぜかクレスポ君に抱きつくヘスリン。なんでそんなことに……??(謎)

 つーかこの子、また尻を鷲掴まれてるし……うううクレスポ君がうらやま尻……!!(尻語)

 そういえば、今シーズンのリーガ第一節のヘタフェ戦でも、ナバスがカピタンでゴールを決めてたわよね〜。今シーズンのゴール第一号はじつはナバスだったわけですけど、シーズンのさいしょとさいごの試合で、どちらもナバスがカピタンマークを巻き、シーズンのさいしょとさいごのゴールを決めたというのは、なんだかきみょうな符号だな〜っておもいます。ちょっぴりじぶんの尻尾を噛んで円環を成すウロボロスの蛇っぽいというか……。うーん、なんというか、いろんなことがあったけど、「これで今シーズンもひとつの綺麗な円環となって終わったんだな〜」ってしみじみおもいました。
 ナバス、お疲れさま!!

*1:2007-10-23 - 虹色赤色黒色白にっき←この日のにっきでも、そのことについて書いてます。