蝋燭を灯して

 今シーズンのリーガ開幕戦は、現地放送権の問題でマドリード・ダービーやラシン対バルサ戦が放送されなかったりしましたが、でも、私はそんなことよりも、セビージャ対ヘタフェ戦のとちゅうで意識を失い、その後ずっと危険な状態がつづいているというプエルタのことが、心配でなりませんでした。翌日の報道で、「状態は回復に向かっている」とあったので、ほっとしてたんですけど、どうやらそれはちょっと楽観的すぎる見方だったらしく、本日の発表では、ついに病状が悪化していることが医師団によって告げられ(心停止と発熱を繰り返す危篤状態。ご家族は何度も病院に呼ばれたらしいです)、そしてつい先程、スペイン時間14時半頃に息をひきとったとの報道がありました。。。
 
 小澤一郎ブログ プエルタへの手紙
 私はいままでプエルタがセビージャのカンテラ育ちの選手だということは知っていたんですけど、でも、こんな緊急事態になるまで、プエルタがまだたったの22歳だということも、家を買ったばかりだということも、奥さんが来月出産予定だということも、つまりアントニオ・プエルタという選手について、詳しいことはなにひとつ知りませんでした。。。 プエルタがまだ22歳という若さで亡くなってしまったことも、来月には産まれたばかりの子供を抱く予定だったであろうことも、そして、これから先、まだまだプエルタのすばらしいプレーに触れる予定だった(私も含めた)世界中のひとびとが永久にその機会を失ってしまったことも、、、すべてが残念でなりません。。。

 この入院していた病院に掲げられていた横断幕(「君のゴール*1は私たちの人生を変えた。私たちも君のためにいっしょに戦う」)を見ても、プエルタがいかにファンから愛されている選手だったかということがわかって、ものすごくせつないです。。。

 まだショックで涙が止まらないし、しょうじき、「こんなに若いのに、なんでプエルタがこんな目に?!」っていうやり場のないきもちでいっぱいだけど、でも、きっとプエルタは、何度も危篤状態に陥りながらも、さいごまで戦ったんだとおもいます。。。

 Lo siento muchisimo... pero muchisimas gracias, PUERTA!!
 いままでありがとう、プエルタ!! 心から、ご冥福をお祈り致します。。。

*1:http://www.cuatro.com/videos/index.html?xref=20070828ctoultnot_1.Ves&view=ver←05-06UEFA杯・準決勝のシャルケ戦でプエルタが決めた決勝ゴールです。